2010年02月24日

所得格差:健康に関係 地域の信頼感も薄れ−−日本福祉大調査

 ◇「病」は所得格差から

 所得格差が大きい地域ほど、地域の絆(きずな)を示す他人への信頼感が低下し、自分の健康状態が悪いと思う人の割合も高くなる−−愛知県知多半島の高齢者を対象にした日本福祉大などの大規模調査で、こんな傾向が明らかになった。経済的な格差と住民の結びつきの深さや健康が相互に関係していることを示す結果で、注目されそうだ。

 調査は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(東京都港区)の市田行信研究員(地域計画)らが日本福祉大健康社会研究センター(名古屋市)などと協力。知多半島の10自治体に住む65歳以上の高齢者約3万4000人を対象に郵送で実施、半数の約1万7000人から回答を得た。1950年時点の自治体で分けた計25地区ごとに、所得格差を示す「ジニ係数」と、地域の絆を示す「他人への信頼感」の程度や、自分の健康状態をどう思うか(主観的健康感)などとの関係を分析した。

 その結果、25地区のジニ係数は0.26〜0.41と開きがあった。ジニ係数が0.01高くなり格差が大きくなるごとに、健康状態を「悪い」とする回答が平均0.6%ずつ増える一方「人は信用できる」と他人への信頼感を肯定的に示す回答は平均で1.4%ずつ低下した。

 また、他人への信頼感を示す回答が1%上がれば、自分の健康状態を「悪い」とする回答は平均で0.9%ずつ下がることも分かった。健康状態が良いと思う人が多ければ、実際に長生きする人も多いなど、主体的健康感は死亡率に関係することが知られている。

 市田さんは今回の調査結果から「所得格差が拡大すると、地域の絆の低下を通じて住民の健康に悪影響を及ぼす可能性が示された」と分析する。【江口一】

==============

 ■ことば
 ◇ジニ係数

 所得を基に不平等度がどれだけあるかを計算した数字。0〜1で表し、0は平等で格差がない状態、1はただ一人に所得が集中している状態を意味する。

毎日新聞 2010年1月6日 東京朝刊
http://mainichi.jp/life/health/news/20100106ddm012040098000c.html
posted by Proofreader X at 22:06| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ・ご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月22日

東洋ガラス物流 請負会社の作業員90名を正社員化

 ガラスびん大手・東洋ガラスの子会社、東洋ガラス物流(峰克司社長)はこのほど、請負会社の作業員として構内作業に従事していた90名を正社員として雇い入れた。

 景気の回復が見通せず荷動き減少が続くなか、正社員の増員という大胆な改革を行い、業務の効率化を進め事業を拡大するとともに、人材の発掘と育成を図っていく。

●大きく見れば正社員化でコスト低減、サービス向上も

 東洋ガラス物流は工場の物流セクションが独立して01年に発足し、正社員は出向者で占め、実作業は請負会社に委託するかたちをとっていた。これを08年から徐々に「直営化」という、請負側の作業員を正社員として雇用する方向に切り換え始めた。

 経済は二番底の懸念もあり企業業績の回復が見出せないなか、荷主企業は間接業務である物流作業を専門の物流事業者にアウトソーシングしてコストダウンを進める例が多い。

 だが、東洋ガラス物流の峰克司社長は「正社員を増やした方が結果的にコストの低減とサービス向上につながる」と言い切る。

 同社の構内作業は入荷、出荷、パレット洗浄などを業務ごとに分けて、それぞれ別の請負会社に任せていた。業務ごとにバラバラに動いているため、相互で融通がきかず非効率となっていたという。

 さらに、請負は派遣とは異なり、請負先(東洋ガラス物流)は請負側の作業員に直接、指揮命令を出せない。このため、東洋ガラス物流の社員は請負側の作業員に指示を出せず、ワンクッションを置き請負会社から指示を出さなければならないなど、こちらも問題があった。

 これを請負作業員の正社員化によって、フォークリフトのオペレーターでいえば、出荷、積込み荷役、製品倉入れ荷役、出荷のためのピッキング、包装資材の受入れと供給といったほとんどの業務を一人の社員がこなせるようにした。同社ではこれを「渡り作業化」と呼ぶ。

 それぞれの業務は一日中ずっと、忙しいわけではないため作業員を分散し、集約できる。この構内作業の一元化によって作業員の数を減らし人件費を抑えることに成功、指示命令も迅速になった。

 また、サービスの面でも向上させた。滋賀事業所では人員を交替制にすることでトラックの荷受、積み込みの24時間化にも対応。以前は、午前8時にならないと荷卸、積込みは受け付けなかったが、今では24時間の対応が可能になったことで、トラック運転手の待ち時間の縮小を図ることができた。
 
 こうした正社員の増員による業務効率化とサービス向上を進める背景には、企業としての社会的責任と将来に向けた戦略がある。

●移籍社員の人材の発掘と育成を図り、外販の拡大と新事業にも着手

 08年から始めた「直営化」によって、東洋ガラス物流の発足当時20名だった正社員は請負会社の作業員90名に加え、定年退職後の再雇用者も含めて現在150名に拡大した。

 移籍社員の大半は40歳代の働き盛り。正社員となったことで、将来の不安も解消されモチベーションも高まっているという。「フォークリフトのオペレーターとして入社した者がキャリアアップすることで管理者や営業になれる。これから人材の育成と発掘を図る」(同)と述べる。

 正社員増員の背景には、この不況で深刻化する非正規社員の雇用環境改善に率先して取り組もうという東洋ガラス物流としての社会的責任がある、という。

 こうした正社員の増加と業務の改善によって同社は今後、事業を拡大したい考えだ。東洋ガラス物流では帰り便の利用を中心として東洋ガラス以外の荷物も獲得し、外販比率をこの2年で5%から15%にまで引き上げた。

 また、パレット・シートの洗浄事業やフォークリフト、構内請負作業の派遣事業にも着手している。社員のスキルアップに加え、業務の「渡り作業化」によって作業を効率化し、事業領域の拡大を目指していく。


出典
カーゴニュース(物流専門紙)1月14日より
http://cargo-news.co.jp/contents/code/100114_2

参考サイト
労働相談・労働組合日記
http://blogs.yahoo.co.jp/cyoosan1218/51625824.html
posted by Proofreader X at 23:49| 東京 ☀| Comment(0) | お知らせ・ご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月18日

ソニー、人事・経理業務を外部委託 日本IBMと合弁会社

総務・経理部門の外部化が今後、進むだろう。会社の言いなりの総務部門の社員の方労働組合潰しなどに手を貸していると、近い将来、あなたが会社から放り出されるよ。以下、ソニーによる外注化のニュースを紹介する。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

 ソニーは15日、日本IBMなどと共同で、合弁会社を設立し、同社に人事・経理業務の一部を外部委託すると発表した。ソニーは業務の集約や製造拠点の見直しなどの組織の効率化をを進めており、今回もその一環。インターネットの活用などで社内業務費の低減を図る。

 共同出資会社の社名は「ヒューマンキャピタルアソシエイツ」。資本金は1億円で、IBMが60%、人材派遣会社のマンパワーが20%、ソニーが20%それぞれ出資する。本社は、東京・箱崎のIBM本社内に置く。設立は4月1日の予定。

 新会社は、ソニーの人事サービスや保険業務などを行っている子会社、ソニー・ヒューマンキャピタルの人事サービス事業の一部を引き継いで業務を行う。IBMも中国・大連にある自社拠点を活用し、ネット経由でソニー向け人事・経理業務サービスの提供を行う。

サンケイビズ 2010.1.15
http://www.sankeibiz.jp/business/news/100115/bsb1001151557007-n1.htm
posted by Proofreader X at 21:53| 東京 ☁| Comment(0) | お知らせ・ご案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。